正の強化法 (Positive Reinforcement)
多くのドッグオーナーさんたちは、「愛犬をいい子にしたい!」「愛犬と楽しい生活を送りたい!」と願っているはずです。そんな願いを叶える手助けとして、本屋さんにはたくさんのドッグトレーニング本が並んでいます。加えて、ネット上には、何十万にも上るドッグトレーニングサイトがあり、色々なトレーニング情報を簡単に入手できます。(このドッグトレーニングNYスタイルもその一つです)
愛犬のしつけ方法を知りたくてネットを開いて、記述されている通りのトレーニング方法を実践してみてもなかなかその成果を実感できない。そんな経験をお持ちのドッグオーナーさんも多いのではないでしょうか。それもそのはず、本やネットに上がっているトレーニング情報は、あくまでも一般的な解説や基本練習であって、あなたの愛犬にぴったり合った指南書ではないからです。
そしてもう一つ、なかなか成果が上がらない理由としては、オーナーさんがドッグトレーニング理論を理解せずに、ただただ、本に書いてあることをそれらしくやってしまう「なんちゃってトレーニング」を実践しまうことなのです。
そこで、犬がどうやって良い行動を覚えていくのか、または犬にやってほしくない行動をどうやって修正していくのかを、「犬目線」から見たドッグトレーニング方法を解説していきたいと思います。
犬が良い行動(人にとって都合の良い行動)を覚えるプロセスとは、 例えば、愛犬が何気なくあなたの前で座ったとします。その瞬間、あなたは愛犬の名前を呼んでたくさん褒めあげると、愛犬は何だかうれしくなります。 次の日も愛犬があなたの前でちょこんと座った場面を見逃さず、名前を呼んでたくさん褒めてあげると、愛犬はもっと嬉しくなります。 そしてもう一度、あなたの前に座ってみると愛犬は確信をするのです。あなたの前に座ると何か良いことが起きるって。
これは単純に、”SIT”を教える簡単なプロセスに過ぎませんが、大切なのは、愛犬がこの行動を取ると何か楽しい事が起こる、と確信できる仕組みを作ってあげる事なのです。 愛犬が行動を覚えていくプロセスは改めて解説をしていきますが、基本的な”SIT”の教え方は、愛犬の前に立ちおやつを鼻先からゆっくりと上げて、タイミング良く ”SIT”のコマンドを出し、愛犬が座ったら直ぐに褒めておやつをあげる、と言う方法が一般的です。
これらのトレーニング手法は、専門用語で「Positive Reinforcement:ポジティブ リインフォースメント(正の強化法)」と言います。ただ、あまり難しく考える必要はありませんが、全く理論を理解せずにトレーニングを行ってもその効果は半減してしまうので、 「今、愛犬は楽しい?楽しくない?」と考えながらトレーニングを行うことが大切です。
私もこのトレーニング手法は度々用いりますが、このテクニックが全ての犬に当てはまるとは限りません。ドッグトレーニングで最も大切なことは、「愛犬目線」になってトレーニングに挑むことなのです。
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