犬にはなぜトレーニングが必要なのか？
「ドッグトレーニングとは、犬とコミュニケーションを取る一つの方法である」と、Dr.イアン ダンバーは、自身の著書である「イヌのしつけがうまくいく、ちょっとした本」の冒頭に記しています。Dr.イアン ダンバーは、世界的に有名な動物行動学者であり、獣医師であり、そして今風に言うとドッグトレーニング界における強力なインフルエンサーです。
私自身、彼の多くの著書を読み、アメリカやカナダそして日本で行われた講演会へと出向き、そして直接お会いして、今後の日本の犬社会についても語り合ったことがあります。私のドッグトレーニングNYスタイルは、Dr.イアン ダンバーの影響を大いに受けたと言っても過言ではありません。
さて本題に戻りましょう。なぜ犬にはトレーニングが必要か。
今、皆さんが思いついたこと全てが正解です。
「人に迷惑を掛けないため」
「犬と快適な生活を送るため」
「お互いに理解し合うため」
などなど、数え上げれば切りがないほど、ドッグトレーニングをすべき理由が出てくると思います。
犬と生活を共にしている愛犬家の皆さんは、ドッグトレーニングがいかに大切な行為であるかは、考えなくてもご理解していると思います。しかし、ほんの少数ですが、犬と暮らしているのにも関わらず、愛犬に何のトレーニングも施さない、無責任なドッグオーナーがいます。犬は賢い動物だから、トイレでも何でも勝手にやってくれると思い込んで、 何もトレーニングをやらない人もいるのです。Dr.イアン ダンバーは、愛犬にトレーニングを施さないドッグオーナーは、不当であり反社会的な事である、とも明言しています。
ドッグトレーニングは、周りの人のため、愛犬のため、そして自分自身のため。
せっかく犬と暮らすのだから、他人に迷惑を掛けず、そして一緒に楽しく暮らしたいものですよね。そう、ドッグトレーニングとは、愛犬のためにだけ行うものではなく、あなた自身のために行うものでもあるのです。
また、訓練であったりしつけと言う言葉を耳にすると、何やら難しそうだったり時間がかかって面倒そう、と言う印象を持たれる方もいるかも知れません。しかし、愛犬の性格を知り、自分のライフスタイルを考え、正しい方法で無理の無いスケジュールでドッグトレーニングを行うことは、人にとっても愛犬にとってもゲームの様な感覚で楽しめます。
さあ、迷っていないで、愛犬との楽しいトレーニングゲームの時間を作りましょう。
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