ガードドッグ(番犬)による事故の多発

ここ数年、アメリカで大きな問題になっているのが、ガードドッグといわれる番犬が子供や女性・老人などをかみ殺してしまう悲惨な事故です。

ガードドッグとは、代表的なところでジャーマンシェパードやロトワイラーなど、大型で警戒心が強く闘争本能の強い犬たちが特殊な訓練を受けてその任務に就きます。


訓練内容には、人を襲うことも含まれています。当然、ガードドッグは、泥棒や不審者やその他の暴漢に対して、「アタック!」などの特別なコマンドが出たときにのみ人を襲撃します。

しかし、子供や女性などが襲われる場合のほとんどが、管理者側(ドッグオーナーもしくはハンドラーとして同行する警備員)の人為的なケアレスミスが原因になっています。

ほんの少し、目を離した隙に事故が起こったり、犬舎のドアの鍵が開けっぱなしになっていたりして、2メートル以上もある犬舎の塀を犬が乗り越えて外に出てしまうなど、管理者がもっと細心の注意を払っていれば、未然に防げた可能性も高かったのです。

 

ドッグオーナーは第二級殺人罪

10年以上前の話ですが、ニューヨーク・ブルックリン地区で一人の少年がロトワイラーという犬種に襲われて死亡してしまいました。

この犬はガードドッグとしてのトレーニングは施されておらず、一般の人が家庭犬として飼育していました。加害者側であるドッグオーナーの言い分は、「子供が先に、犬にちょっかいを出してからかったから犬が怒った」でした。

仮に、原因の一部が子供側にあったにせよ、怒った犬を制止できなかったドッグオーナーの責任は重大です。

また、子供を死に至らしめたという事実は、どんな言い訳も通用しませんでした。犬は殺処分され、ドッグオーナーには第二級殺人罪という重い罪が適応されました。

アメリカでは、この様に犬と暮らすことはそのオーナーが重大な責任を持ち、そして事故が起きないように務めることが最優先として考えなければなりません。

最近、日本でも闘犬が人をかみ殺してしまった事故がありました。今後、日本でも犬が関わる事故は増えると思います。

その事故を未然に防ぐための一番の方法は、ドッグオーナーさんの犬に対する飼育管理やトレーニング意識にあります。

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